産学官建設技術交流会とは

産学官建設技術交流会は、九州における産業界、大学等、及び行政の関係者がオープンな形で集い、情報交換、意見交換等の活動を通じ、建設分野における新技術の開発、活用、普及の推進並びに産学官で共有する技術課題の克服等に寄与することを目的として設立された組織です。
産学官で協働の事務局を構成し、各機関等からの研究発表や共有する技術課題の意見交換等を中心とした交流会を年4回程度開催しております。

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話題提供

新幹線整備とその技術

高久氏は,「新幹線整備とその技術」というテーマで, 新幹線整備についてと新幹線建設における技術面での 工夫・配慮について話をしていただきました。その中 で,新幹線の定義や建設の流れ,建設決定に至るシス テムや地方との関係,整備新幹線の進捗状況など,通 常ではわからない情報が盛りだくさんでした。また, 駅舎のデザインに関するコンセプトや地元意見の反映 など各駅毎に違いがあり,かなり個性的であることも わかりました。九州新幹線は橋梁も多く,沿岸環境や 景観に配慮したものが多くなっています。ケーブルの 色までも検討されているそうです。技術面での検討で は,久留米駅近くの松原跨線橋での狭隘な空間に架設 する小型横梁回転架設工法の開発および採用,片押し 施工区間が長い筑紫野高架橋での門型クレーン採用, 大型移動支保工による場所打ち PC 桁など高度な技術力 を駆使した事例を紹介されました。最後に,希少生物 へ配慮した橋梁の施工例と,環境型社会への貢献例を 示して新幹線建設における環境への取り組みを話され ました。

(独)鉄道運輸機構九州新幹線建設局次長 高久 寿夫