産学官建設技術交流会とは

産学官建設技術交流会は、九州における産業界、大学等、及び行政の関係者がオープンな形で集い、情報交換、意見交換等の活動を通じ、建設分野における新技術の開発、活用、普及の推進並びに産学官で共有する技術課題の克服等に寄与することを目的として設立された組織です。
産学官で協働の事務局を構成し、各機関等からの研究発表や共有する技術課題の意見交換等を中心とした交流会を年4回程度開催しております。

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話題提供

大地の診断-大地を画像で診る物理探査技術の紹介-

九州地質調査業協会 馬場 勝也氏

馬場氏は、地盤内を画像として見ることができる物理探査について事例をもとに紹介されました。物理探査は医療で利用するCT と同じ考え方で物理現象を利用したものです。発信源から出された電気や、波、力を信号検出器で拾い画像化します。重力分布を利用した重力探査、波を利用した弾性波探査、電磁波による電磁波探査等について仕組みの説明および具体的な適用事例が紹介されました。その中では、空中物理探査による広域的な地形把握や地滑り調査、サイドスキャンソナーによる海中探査についても話をされました。

これらの技術は、従来技術であっても適用法、場所、組み合わせにより新しい解釈ができる技術であり、基本的には非破壊で連続的に調べることができます。最後に、一番重要なことは探査結果の解釈すなわち物理探査技術者と各分野の専門技術者の融合であると締めくくられました。

九州地質調査業協会 馬場 勝也氏