産学官建設技術交流会とは

産学官建設技術交流会は、九州における産業界、大学等、及び行政の関係者がオープンな形で集い、情報交換、意見交換等の活動を通じ、建設分野における新技術の開発、活用、普及の推進並びに産学官で共有する技術課題の克服等に寄与することを目的として設立された組織です。
産学官で協働の事務局を構成し、各機関等からの研究発表や共有する技術課題の意見交換等を中心とした交流会を年4回程度開催しております。

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お知らせ

~東日本大震災の教訓をどう活かし取り組むか・・・・市民生活を支える社会資本の復旧と整 備・・・・

今回は,九州大学大学院教授の塚原健一氏をコーディネータとして,以下の主旨に添って意見交換を行

いました。

「産学官建設技術交流会は、産学官だけだとインフラを作って供給する人間の立場の話になりがちだが、 今回は市民生活を支える社会資本ということで、ユーザーの立場から災害時にインフラをどう使っていき たいのかということを話してもらい、土木、建築などインフラ関係の人間のサプライヤーとしてそれにど う応えていくか、という形で話を展開する。」

意見交換では,長谷川氏,時枝氏にマスコミ,災害ボランティアとしての看護士の視点から災害とイン フラについて体験に基づくご意見をいただきました。また,河野氏は宮崎県内で発生した口蹄疫での地元 建設業の貢献の実情を話され,それに対するマスコミの取り上げ方の不備などを指摘されました。池嵜氏 は日本建設業連合会としての東日本大震災における具体的な支援活動を取り上げ,実働可能な体制づくり の必要性を示唆されました。福岡市の川田氏は,震災による下水施設の被害を通して応急処置に対する支 援隊の活動や今後の本格的な復旧作業について話されました。九地整の塚原氏は,震災当時からの本省の 取り組みや中央防災会議の中間報告概要等を紹介されました。九州大学の笠間氏は現地にも行かれており, 大学や学会としての対応について意見を述べられています。これらの発言を基に,会場を交えた活発な意 見交換が行われました。会場からは,看護大学の喜多学長が災害への対応では医療分野が活躍するには建 設分野との協力が欠かせないことを体験を基に発言されました。最後に,塚原教授が日本学術会議の中で 自然災害軽減のための国際協力に関する委員会で医療や心理学の専門家が参加していることを紹介され, 今回のような幅広い分野にわたって交流を持つ機会を今後とも開催してほしいと要望されました。