産学官建設技術交流会とは

産学官建設技術交流会は、九州における産業界、大学等、及び行政の関係者がオープンな形で集い、情報交換、意見交換等の活動を通じ、建設分野における新技術の開発、活用、普及の推進並びに産学官で共有する技術課題の克服等に寄与することを目的として設立された組織です。
産学官で協働の事務局を構成し、各機関等からの研究発表や共有する技術課題の意見交換等を中心とした交流会を年4回程度開催しております。

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講演

「橋梁技術の半世紀の歩み」

 大塚氏は、「橋梁技術の半世紀の歩み」をテーマに昭和 30 年代から平成 21 年度に詳細設計が終了した地域高規格道路(熊本天草幹線道路)の新天門橋に至るまでの話をされました。特に、技術検討委員会の委員長を務められた新天門橋に関して、現天門橋の特徴、新天門橋の 1次、2次比較での評価項目や配点、設計方針や最終案についての構造検討、耐震検討、耐風検討などを具体的に紹介していただきました。そして、新旧橋梁の比較から、解析技術面での歩み、設計技術の歩み、保全技術の歩
みについて述べられ、特に平成 7 年の兵庫県南部地震以降、耐震設計が格段に変化したことや各設計の研究の蓄積・ツールの整備により合理的な設計が可能となったことをいわれました。

 また、橋梁技術は海外における日本人技術者の活躍が期待できる分野であるとも話されました。

九州大学大学院工学研究院教授 大塚 久哲氏